■ はじめに |
本ページはお絵描きさんとしてのべべがタブレットPCを使ったレポートページです。 タブレットPCというのは名前のとおり、ペンで直接画面に描けるノート型PCのこと。 ということで、タブレットPCを絵描き道具として考えている方って、結構多いのでは、 と思ってレポートします。 結論を先に言いますと、かなりオッケーです。使い始めて一週間の段階では。
2005/01/06 べべ
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■ タブレットPCのスペック |
このレポートが対象とするタブレットPCは TOSHIBA dynabook SS M200 140L/2X です。 主だったスペックは以下の通りです。(※データは全てTOSHIBAのページのものです。)
どうです? 画面を回すだけで楽しそうでしょう?(笑) さて、コンピュータ自体のスペックですが、これに関しては特に目立ったものはありません。 このタブレットPCで特筆すべき点は、やっぱり表示能力! 12.1型のSXGA+で、解像度1400×1050は、現状のタブPCの中では最高峰です。 2005年1月段階でのお値段は、一番安い通販サイトでも250,000円弱と少々張りますが、 それに見合う能力が見込まれるわけです。 バッテリの時間はあまりアテになりませんが、まぁ一応、参考程度に。(^^;) |
■ 要求 |
私がタブレットPCに求める要求は以下のとおりです。
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■ 一番最初に使ったときの感想 |
上を見てもらうとわかりますが、一番最初に使ったときの印象は不満だらけでした。 基本操作があまりにも煩わしいのです。 ですが、イラストは 線命 と思っている私。 Wacomのペンタブレットでは、引っ張った線が、しばしばずれるので、 『画面に直接線を引ける』タブレットPCの魅力は、捨て去るには惜しいものがあります。 そこで、どうにかしてこのタブレットPCをうまく使えないかなーと思ったのが 初日の感想でした。 |
■ 環境改善案 |
さて、上記の短所を踏まえ、より良い環境を模索しました。 この改良でタブレットPCは非常に良い感じになります。 まず、上記の短所で致命的なのは以下の3つです。
結局のところマウスとキーボードはやっぱり必要なんです。 てことで必要になる道具がひとつ。 これです。 USBから、キーボード、マウス接続を可能にする、まさに現状を打破すのにうってつけの道具!! しかし、これだけでは3つ目の問題 『画面が見にくい』 を解決することができません。 こんな風に 画面を倒しても、画面の向こうの方が外光を反射して見にくいです。 何より、遠くの方を、ペンで細かく操作できません。 やっぱりモニターは目線に垂直じゃないと見にくいわけです。 というわけで、行き着いた理想的な環境は・・・ これです! 画面を立てました! 画面を立てたおかげで、ノートPCと同じような感じでモニターを見ることができます。 しかも、画面をこちらに向けたおかげで、ペン操作も簡単♪ かなり満足です。 しかし画面を立てたことで新たに問題ができました。 画面を強く押さえられないんです。 イラストを描く際には、太い筆で塗りつぶしたり、ドットを打ちたいときが出てきます。 そんなとき、これでは物足りません。 というわけで。 こんなん出ました。 ペンタブ追加 タブレットPCに ペンタブ つけました。 そこ、「意味ねー」とか言わない!!(笑) ともかく! これで、かなり理想的な環境ができました。 線を引いたり、線ぎりぎりの作業をするときはタブレットPCに直接。 べた塗りをしたり自分の手が邪魔になるときはペンタブ。 ドット作業や、パレットから色を選ぶ作業をするときはマウス。 非常に良い感じです♪ でもまぁ、この環境には、一つ大きな欠点があるんですよね。 いちいちペンを持ち替えないといけない んです。 というわけで、最近の私はペンタブを外して作業しています。 べた塗りくらいやってやるぁー!ごるぁー!!! 自分の手が邪魔になるのは、紙に描くときと同じだろぁー!ごるるー!! てことで、今の環境は、こんな感じです。 |
■ 実際にやってみた |
それでは実際にお絵かきをしてみましょう。 やってみて驚かされるのは、やっぱり解像度1400×1050の細かさです。 まずはお絵かき掲示板。 Poo 板で、この絵(サイズ:300×300) を開いてみましょう。 でーん! どうでしょう? 画面に対して、非常に絵が小さいことがわかって頂けるでしょうか? さぁ、お絵かき掲示板で描くのなら、やっぱり拡大ツール! これだけ細かい画面、どれくらい拡大できるのか、非常に興味深いところです。 てことで、拡大してみました。 ×2 ×3 ×4 ×5 倍率2の段階では、まだイラスト全体が表示されています。 そして、ちょっとわかりにくいのですが、 倍率3でも、横方向のスクロールバーがまだ表示されていません。 要するに、この倍率でも、イラストの横幅は全て表示されているのです。 縦方向のスクロールバーもまだまだ大きいので、このイラスト、ほとんど全部表示されていることがわかります。 倍率4で、初めて横方向のスクロールバーが現れました。 でも、このスクロールバー、まだまだ大きいです。 倍率5で初めて、縦横とも、スクロールバーが小さくなりました。 普段私がお絵かき掲示板で、イラストを描くときの倍率はコレなのですが、 ここまで耐えるなんて、解像度1024×768の環境では考えられないことです。 このおかげで、イラスト全体のバランスが以前に比べて 非常に取りやすくなりました♪ 次にしぃ板で同じことをやってみましょう。 今回、説明に使わせていただくのは、 ちょっと前にうさこさんのHPで描かせていただいた、このイラストです。 (サイズ:300×300) これも、タブレットPCを使って描いています。 これをしぃ板で開きましょう。 (うさこさんのHPにあるしぃ絵板を使わせて頂きました。無断で・汗) どーん!! やっぱり小さいですね! 先ほどと同じように、拡大してみます。 ×3 ×5 倍率3では、Poo板と同じように、 縦方向が少し入りきらないくらいで、画像のほとんどが表示されています。 そして、倍率5で初めて、横方向がMAXになりました。 しかし、しぃ板の場合、Poo板と違って、倍率5でも横方向がほぼ全部表示されています。 はっきり言って、最高。 しかし、この画像ではわかりませんが、 描いていると、モニターが外光を反射して、薄い色(特に肌色)がものすごく見にくかったです。 何とか我慢して描きましたが、ここは大きな問題点です。 (今のところ、解決策がありません・・・) それと、パレットを操作するのが、非常にわずらわしかったです。 ペンの細かい操作を認識しないんですね。 特に、A値を変更する操作、筆の太さを変更する操作にてこずりました。 さぁ、残るは、お絵かきチャットです。 実際にタカミンの絵チャに入ってみました。 使わせていただいたのは(やはり無断なのですが・汗)普段から私がよくお邪魔しているこもっちさんの所の絵チャです。 どどーん! ちっちゃ!!! 今までは「小さい小さい」と言って喜んでいた私ですが、 こうなってしまうと逆に喜べません。 ていうか、痛すぎです。 タカミンのお絵描きチャットを体験された方なら、一度は衝撃を受けたことがあると思いますが、 タカミン絵チャには拡大ツールがないんです。 はっきり言って、こんな小さなキャンパスに描くのは不可能です。 さて、ここで考えてみましょう。 そもそも、何で、こんなに画面が小さくなったのか。 そうです。 解像度が高いから です。 ということはですよ? 解像度を低くすれば、今までどおり遊べるってことですよね。 早速、デスクトップのプロパティから、画面の設定を変更してみました。 解像度1024×768 お見事。いつものタカミン絵チャです。 はい。考えることは当然、アレですよねぇ?(笑) もっと解像度を低くしよう(笑) とりうる最低の解像度に変更してみました。 解像度800×600 じゃーん!! でか!! 確かに、でかくなりました。 もう、お見事と言う他、ありません! でも、 ・・・もう一度、画面を注目。 会話ウィンドウが見えてないよ!!!(笑) てことで、絵チャするなら、画面解像度は1024×768ですね。 (タブPCには1024×768と800×600の間の解像度がありませんでした。) |
■ まとめ |
最後に長所と短所をまとめます。 ●長所
右ドラッグ以外は、普通のノートPCと同じように使えます。 それに加えて、モニターの解像度が非常に高く、無線LANを内蔵しているのが魅力的ですね。 また、思ったところに線が引けるので、お絵かきの集中力も増し、 お絵かき掲示板で費やす時間も長くなりました。(笑) ●短所
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■ さいごに |
報告させていただいたように、べべ個人は、タブレットPCにかなり肯定的です。 思ったところに線がひける喜びは、他に変えがたいものがあります。 しかし、今回報告させて頂いたタブレットPCは、万人に勧められるわけではありません。 例えば、このタブレットPCにはCDドライブがついていません。 ですので、こたつに入って、ノートPCでDVDを見たいという方には当然勧められません。 また、CDドライブが存在しないのですから、CDを作成することもできません。 基本的には、PCでメディアを楽しむことがなく、かつ、お絵かきをする方にだけ勧められることになります。 そして更に、そういう方でも、プロの方には Wacom から出ている液晶タブレット の方が良いかと思います。 画面自体も大きいですし、大きな画像になると、 タブレットPCでは、大きな負荷がかかるため、処理が遅くなると思われるからです。 以上、長々とタブレットPCについて報告させていただきましたが、 タブレットPCというものに少しでも興味をお持ち頂けたなら、私としては幸いです。 是非、一度、店頭で触って、遊んでみて下さい。 そして、タブレットPCを使った、理想のお絵かき環境について語り合えたら、最高です。(笑) それでは。 ここまで読んで下さいまして本当にありがとうございました♪ |
■ 【補足】右クリックについて(2005年8月8日追加) |
右クリックに関してはできないと思っていたのですが、 BBSで「設定を変更すると、できるよー」というお言葉を頂きました。 残念ながら、私の方では東芝のタブレットPCを手放してしまっていたので、試せないのですが、 参考になると思い、そのままの原文で引用させていただきます。 *** 「東芝のTabletPCで右クリックが存在しない」ってのは、ジェスチャを実現するための 「Sensiva Commander」ってソフトが入ってるからですよ。http://www.sensiva.com/ 普通のWindowsマシンでもこれをプリインストールして売ってるマシンがあります。 そういうマシンではおっしゃるとおり「右ドラッグが出来ません」。 Windows XP Tablet PC Edition 2005は、Windows XP Professional SP2に、 タブレット対応機能を追加したもので、OSとしてはただのWindows XP Professionalと 同一なんです。 通知領域に青い「S」ってマークがありますから、これを右クリックしてください。 赤い×マークが付いて、簡単に無効化することが出来ます。 有効にするときはまた右クリックすればいいのです。これで右クリックを、 ブラウザ等で便利なジェスチャ機能と、ファイル操作やPhotoshop等で使うことが多い 右ドラッグで使い分けることができますよ。 *** |
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